データモデルにデータ取り込んだら、それらを関連付けするためにリレーションの設定を行う必要があります。
リレーションとは別々のデータをつなげることをいいます。
たとえば、データモデル内に「部門マスタ」「販売データ」というテーブルを取り込んだとします。
人間が、二つのデータを見れば「販売データの部門コード100001とは、A本部のa部門のことだな」と察することができます。
しかし、Excelはそのつながりについて、人間が教えてあげないと理解ができません。
このExcelにつながりを教える作業が「リレーション」になります。
リレーションの設定方法
データモデルに追加が完了したら、Power Pivotウィンドウでダイアグラムビューをクリックします。
ダイアグラムビューに切り替わったら、部門マスタと販売データの「部門コード」をドラッグ&ドロップで紐づけます
リレーションが設定されたら、次のような状態になっているか確認してください。
リレーションさせる際には、大事なルールが2つあります
- マスタ側のテーブルのキー項目は、一意(ユニーク)であること
- マスタ側に数字の「1」、データ側が「*」となるように接続すること
マスタのキー項目が一意(ユニーク)とはどういうことでしょう?
それは、先に悪いマスタの例を見たほうがわかりやすいです。
【悪いマスタ例】
この表では、部門コード「100001」は、a部門なのか?c部門なのか?をExcelが判断できません。
キーにするコード(部門コード)は、再登場させてはいけません。これが一意であることです。
正しくリレーションが設定されたら、あとはピボットテーブルに出力するだけです。
出力する際に部門コードを選択しなくても、Excelは本部名や部門名を学習しているので、本部別・部門別の売上を出力することができました。
ちなみに、リレーションの設定が正しくないと次のようにエラーとなります。
このような表示がされていたらリレーションシップの設定が正しくされているか見直します。
まずは、リレーション設定でマスタ側が「1」になっているかを確認しましょう。
リレーションがうまくいかないとき
たまに、マスタとデータをリレーションさせた時の、自動設定が逆になってしまうことがあります。
その時は、デザインタブの「 リレーションの作成 」(修正の場合は管理)から手動でリレーションを作成します。
上段に、販売データを選択、下段にマスタデータを選択し、キー項目のれつを選択してOKをクリックしてください。
上段が「*」、下段が「1」側のデータになります。
正しく、リレーションが設定されました。
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