ALLSELECTED関数は、指定した列のみフィルターを解除する関数です。
CALCULATE関数とあわせて使用します。
ALL関数とALLSELECTED関数の違い
フィルターを解除するDAX関数として、ALL関数があります。
まずは、ALL関数についてあらためて説明します。
次のテーブルでALL関数のメジャーを作成します。
ALL_商品名 := CALCULATE( SUM([売上]) , ALL('部別費用'[商品名]) )
さらにもう一つ、ALLSELECTED関数のメジャーを作成します。
ALLSELECTED_商品名 := CALCULATE( SUM([売上]) , ALLSELECTED('部別費用'[商品名]) )
そして、これらをピボットテーブルで出力してみます。
これらは、「商品名」にかかっているフィルターが無視されて、本部の合計金額が表示されています。
しかし、ALL関数とALLSELECTED関数の結果に違いは見られません。
では、スライサーを足して、さらに「a商品」を選択します。
今度はALL関数の数字に変化ないですが、ALLSELECTED関数は「a商品」の売上金額に変化しました。
つまり、ALL関数はスライサーの指示(フィルター)を無視するけど、ALLSELECTED関数はスライサーに影響を受けます。
。
ALLSELECTED関数の活用法
DAXでフィルターの解除をして、何が楽しいのかと疑問をもつかもしれません。
一番の活用法は、やはり比率の計算になります。
このピボットテーブルの場合だと、本部の合計がALLSELECTED関数で算出できているので、DIVIDE関数を使って、本部内の売上比率を求めることができます。
売上比率 := DIVIDE( SUM([売上]) , [ALLSELECTED_商品名] )
DIVIDE関数は、割り算の関数になります。つまり、商品ごとの売上 ÷ 本部売上の合計 で比率が計算されることになります。
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