フィル

パワークエリ 基本

フィルは、空白を埋めるための機能になります。

次のテーブルでは、部門名が「空白」の行があります。
このままでは、ピボットテーブルなどで集計することができません。

部門費用金額
総務部賃借料1,000
水道光熱費3,000
通信費2,000
経理部賃借料2,000
水道光熱費2,500
通信費1,500

フィルは、この「空白」を自動で埋めてくれます。

ExcelでPower Queryエディターを開きます。

このように「空白」は、nullと表現されます。

部門列を選択した状態で、「 変換 」タブの「 下へ 」をクリックします。

部門名が下へコピーされて、「 下方向へコピー済み 」というステップが追加されました。

取込みデータがCSVファイルの場合

ちなみに、全く同じ表をCSVファイルで取り込むと、Excelで取り込んだ場合と動きが異なります。

CSVの場合、空白セルがnullと表示されず、フィルを実行しても何も変化がありません。

CSVの場合、空白ではなく空文字が入っていると認識されてしまうためです。

ですので、最初に空文字をnull(空白)に置換する必要があります。

変換タブを選択し、値の置換をクリックします。

検索する値には何も入力せず、置換後に「 null 」と入力し、「 OK 」をクリックします。

nullに置換されたので、フィルを実行すれば部門が下にコピーされます。

コメント