不要な行の削除

パワークエリで、不要な行を削除する方法はいくつかあります。

この記事では、

  • 行の削除
  • 行の保持
  • フィルター

機能を使った行削除を紹介します。

サンプルには次のデータを用意し、ExcelシートをPower Queryエディターに取り込みます。

自動生成される適用したステップの「昇格されたヘッダー数」と「変更された型」は、不要なので「×」をクリックして削除します。

サンプルはこの状態からスタートします。

行の削除

「行の削除」機能は、指定した行削除します。

ホームタブの「 行の削除 」を選択し、「 上位の行の削除 」をクリックします。

上位の行の削除で、「2」と入力して「OK」をクリックします。

「削除された最初の行」というステップが追加されて、上2行が削除されました。

ホームタブの「1行目をヘッダーを使用」をクリックすると、見出しがきれいに整形されました。

フィルター

「フィルター」機能は、条件にあった行以外を削除します。

行削除したサンプルをそのまま使い、「部門」列の▼をクリックします。

「営業第1部門」をチェックし、OKをクリックします。

「フィルターされた行」というステップが追加されて、「営業第1部門」以外の行が削除されました。

ちなみに、Excelのテーブルなどでフィルターすると解除ができますが、Power Queryでこのステップによって削除された行は、このあとピボットテーブル等で出力されることがありません。

なので、Power Queryにおいては、不要なデータのみを削除するようにします。

行の保持

「行の保持」機能は、指定した行だけを残します。

販売データサンプルのステップを、ソースとナビゲーションだけの状態にもどします。

ホームタブの「 行の保持 」を選択し、「 上位の行保持 」をクリックします。

上位の行を保持で、「1」と入力して「OK」をクリックします。

「保存された先頭行」というステップが追加されて、上1行だけが残りました。

重複の削除

行の削除には「重複の削除」という機能もあります。

次のような銀行マスタにおいて、支店CDと口座CDが重複している行(3行目)を削除したい場合は、「CTRL」を押しながら列を選択すると複数条件で削除することができます。

「削除された重複」というステップが追加されて、重複行が削除されました。

クエリのマージや、リレーション設定するためのマスタは、重複データが存在すると正しく出力できないことがあります。
元データに重複ミスが発生する可能性がある場合は「とりあえず重複の削除ステップを入れておく」というのも有効です。

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